「自立」
便利が足を引っぱる


 今のあなたの日常生活には、さまざまな"便利"がそこら中に並んでいます。
 たとえば、食生活ひとつ取ってみても、レトルト食品を電子レンジで調理すれば、すぐにご飯ができあがり、自分で米から研ぐことをしなくても簡単にいただけます。
 さらに、最近ではインターネットやあらゆるマスメディアの普及により、ますます便利になってきています。
 でも、この便利さは特に注意が必要です。
 なぜなら、世界中の欲しい物や知りたい情報が自分の部屋から簡単に手に入る便利で快適な生活は、あなたから無意識のうちに自分で考える力=自立心を奪っていくからです。

 これからも、文明の進歩がもたらす"便利"を快適と感じていけば、人の意見や情報に知らず知らずのうちに振り回されて、自分で考えて自分で判断して自分で決めるという、私たちが本来身につけている力を加速度的に弱めていくでしょう。
 自分で苦労しながら物事を決定していく機会が減り、楽な方法に浸る環境は、あなたの「自力で歩む足」をさらに引っ張り、そのまま何の問題意識も持たずにいれば、やがては自分が本当に何をしたらいいのかがいつまで経っても分からず、自分に自信が持てなくなってしまうのです。

 この瞬間も、社会はますます早いスピードで変化しています。
 学校を卒業してもやりたいこと、向いている仕事を見つけられずに焦っている若者や、会社の中での能力的な競争に負けそうだという不安を感じている社会人も多いのです。

 けれど、それこそが、今まで便利で優れた道具や器機に甘んじてきてしまったことによる、依存心の増大の表われであり、日常生活においての逆境(=苦労する体験)の不足に対する代償といえるのです。


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便利が足を引っぱる
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平田一二(ひらたつまびらか)

東京生まれ。赤坂小・赤坂中・東海大付属高輪台高卒業、スペインのマラガ国際大学へ留学。' 76年、帰国後に相談室開設。自分の能力や可能性をのばしたいと考える女性のために、≪キャリア留学≫という新しいスタイルを確立して、 先鞭をつけたキャリアコンサルタント。
平成25年10月より下田循環器・腎臓クリニックの相談役に就任する。

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