「キャリア」 Y・Tさん(28歳・女性) ●留学の目的を固めるためにセルフスピンドルを志願 某建設会社に一般事務として入社してから6年目の彼女は、転職を考え、実際に行動を起こし始めていました。 そもそも現在の会社は、縁故入社で決まったものでした。 大学の専攻は理系だったので、「その特色を活かせる職業に就きたい」と思ってはいたのですが、「理系としてこれができる」と言えるものがなく、また、「男女の区別がないこと」も条件に挙げていましたが、結局は自分の力で会社を見つけることができなかったのです。 大学時代には、米国の大学で英語の、中国の大学で中国語の語学研修をそれぞれ1ヵ月づつ経験。 特に英語は好きで、会社に入ってからも趣味として勉強していました。 最近ではTOEICのスコアで800点近くを取るほどで、「これを仕事に活かせないだろうか」と考えていました。 翻訳の学校へも通うなど、英語に対する彼女の情熱は日増しに高まってきていたようです。 「できれば外資系の会社で正社員として働きたい」という希望を持つ彼女が先日、外資系の人材紹介会社へ行って転職の相談をしたところ、「自分のやりたいこと、世間にどんな仕事があるのかを、もっと知る必要がある」と言われたそうです。 また、「転職を考えているのだが、それとは別に留学に対する憧れがある」と言ったところ、「そのような気持ちがあるのなら、見聞を広めるためだけでも今のうちに留学してから転職をしたほうが、気持ちがすっきりするのではないか。ただし20代のうちに帰国したほうがいい」とも言われ、漠然としていて手がかりがつかめない自分の目標を明確にするためにと、私のところへ相談に来たというわけです。 その時点での彼女の気持ちは、年齢のこともあり、「まず留学してから転職」という方向へ傾いていました。 留学をしたい理由は、たんに、「海外で暮らしてみたい。今のように仕事の合間だけではなく、まとまった時間を英語の勉強に費やしたい」ということだけでしたが、どうせ海外へ行くのなら、語学以外の、「具体的な勉強の目的を持ってから行きたい」という希望もあったのです。 ● 教育に対する思いが方向性を明確にした 彼女が選んだ見出しと記事で最も多かったのは<仕事と人生>についてでした。 彼女自身が自分の生き方について真剣に考えているので、自ずと関連した記事が目にとまったようです。 また、<世界の人々の様子>についてもかなり多く取り上げています。 常々、「どんな考え方、価値観を持っている人にも窮屈でないようにしたい、人に対して決めつけた物の見方をしないようにしたい」と思っていたようですが、このワークを通してその思いがより強固になってきたように思われます。 そして、「世間に対して何かをする」というよりも、「自分の人生を選んでいけるようにしたい」、「人に命令されるだけではない働き方をしたい」という考えがまとまりました。 2位では<教育>に関する記事が多く集まりました。 子供の頃から、「こんな学校だったらいいのに」という希望を持ち、教科書を読むだけでなく体験的に自発的に勉強することの大切さ、理解することや学ぶことの楽しさを感じてきた彼女は、受験勉強の中でも学ぶ喜びを見つけていました。 それでも、「もっと違った方向からの、頭が柔らかくなるような勉強がしたい、そういう教育が受けたい」と思いながら、なかなかその通りにはいかなかったことや、周りの友人に勉強をいやがっている人も多くて残念に思っていたことなど、問題点も感じていたようです。 最も多かった<仕事と人生>についての記事も、2位の<教育>に関連した記事も『福祉・教育的分野』に属します。 セルフスピンドルを実行したことによって、物事への価値観の違いを尊重するということに関心が高いこと、さらに教育への情熱に目覚めたことなどから、彼女は本場・英国へ、幼児教育の勉強に行くことを決心しました。 |
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平田一二(ひらたつまびらか) |
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